勇壮なケンカ御輿に歓声!   雨の中、島野浦秋季大祭

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延岡市の離島・島野浦で11月8、9日の2日間にわたり、恒例の島野浦秋季大祭が開かれました。時折小雨のパラつくあいにくの天気となりましたが、島内外からの来場者が、勇壮なケンカ御輿のぶつかり合いや漁船パレード、演芸大会などを楽しみました。

島野浦は、延岡市の沖合約2キロの日向灘に浮かぶ周囲15・5キロの離島です。約1000人が暮らしています。約430年以上の歴史があり、1596年、藤原惺窩(ふじわらのせいか)が「南航日記残簡」の中に、京都から薩摩に向かう途中「嶋ノ浦」に寄港したと記しているのが、島野浦が文献にある最も古い記述とされています。

祭は毎年、11月の月夜で漁休みとなる週末に行われています。島内の道路や広場には大漁旗が飾られ、漁協の水揚げ場メーン会場に、小学校や中学校のPTAによる焼き鳥やラーメンの屋台、地元加工業者の売店、露天などが並びます。

“よどん晩”と呼ばれる初日は、午後7時過ぎから島野浦神社で神事が行われ、真っ白な水法被に身を包んだ若者たちが担ぐ御輿が島内巡行に出発します。今年は地下・奥納屋地区の若者たち約25人が当番です。「チョイヤサー、チョイヤサー」のかけ声とともに、ご神体を載せた御輿が神社から下り、島内を巡行した後、今年は神社下にできた神楽殿の御小屋(みこや)に安置されました。

よどん晩の見物の一つ、灯船(ひぶね)によるパレードは今年、身内に不幸があったことからパレードは取りやめとなり、岸壁に停泊した灯船が漁に際し魚を集めるために用いる水中灯を海中に沈めて照らしました。神楽殿では、熊野江神楽保存会による神楽が夜中まで奉納されました。

祭最終日は、朝から雨のため、1時間遅らせての開会となりました。神楽奉納、もちまきに続き、御輿と総勢約70人による太鼓台が島内を練り歩き、鏡割り、漁船9隻によるパレードが行われました。太鼓台には島野浦小学校の4人が乗り込み、担ぎ手たちは青いタスキをかけ、顔にはおしろいやほお紅をつけるなどの化粧を施しています。ご神体を載せた御輿に素顔を隠す必要があったためともいわれています。

午前11時過ぎ、神社下の広場で祭最大の見物である“ケンカ御輿”と呼ばれる御輿と太鼓台の競り合いが始まりました。

巡行を終え神社に帰ろうとする御輿を、階段の前で待ちかまえていた太鼓台が阻むため、進路を巡って競り合いになるのです。競り合いの合間には、島野浦中学生による獅子舞や、島野浦小学校の児童たちによる島っ子ソーランが披露され、幾重にも人垣をつくった見物人たちから子供たちの熱演に盛大な拍手が寄せられました。

御輿と太鼓台は何度も何度もぶつかり合い、組み合わせと呼ばれる激突では、太鼓台の上にある飾りを奪おうとする御輿組と、それを阻止しようとする太鼓台組が、太鼓台の上でとっくみあいになります。

追いかけてはぶつかり、ぶっかっては追いかけるの繰り返しが、1時間以上にわたって繰り広げられます。競り合いの後、ようやく御輿が神社へと帰っていきます。観客も多く、例年以上に熱気あふれる競り合いになりました。

午後は水揚げ場の特設舞台で、演芸大会が開かれました。日本舞踊やベリーダンス、エイサー、バンド演奏などが繰り広げられ、祭りはフィナーレを迎えました。

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