早日渡(はやひと)神楽保存会

018

【早日渡(はやひと)神楽保存会】(会長:木村 俊一)

 早日渡は延岡市北方町の中ほど、国道218号沿いにある集落。早日渡神楽は延岡市内に伝わる古式神楽のひとつであり、それを伝承しているのが早日渡神楽保存会です。

 同じ北方地区でも、早日渡地区の西隣に位置する美々地地区や椎畑地区に伝わる神楽とは、演目も舞い方も異なります。

 早日渡神楽が延岡神楽の影響を受けた城下(しろした)神楽の系統であるのに対し、美々地、椎畑地区の神楽は、日之影町の岩井川地区の神楽の流れをくんでいます。

 早日渡地区では、毎年12月上旬に行われる早日渡神社大祭のとき、五穀豊穣・無病息災・家内安全を祈願する昼神楽として、国道218号沿いの地場産品販売所「よっちみろや」広場で奉納しています。

 しかし、一時は消滅寸前まで追い込まれました。戦前までは盛んだった神楽も、戦後は伝承者がしだいに減少、昭和30年代には、わずか3人までになりました。これを憂慮した地区の有志がたち上がり、保存会を結成しました。

 現在の保存会メンバーは成人9人。それにメンバーの子供たち4人が、折をみて練習に励んでいます。同保存会は神楽だけでなく、北方町最古の早日渡神社に伝わる神輿(みこし)保存にも、力を注いでいます。

 この神輿は平成20年、実に40年ぶりに復活しました。同神社の秋の大祭には、地区内を練り歩きます。

 翌平成21年には、これも40年ぶりに「早日渡ばんば踊り」が復活するなど、地区民挙げて伝統文化・芸能への関心が高まりました。

 その盛り上がりが平成25年2月24日、延岡市北方文化センターホールで開かれた「第1回北方文化まつり」になって現れたといえます。この日、早日渡神楽保存会をはじめ、北方町内の婦人会、高齢者クラブ、生涯学習受講生、ひえい俳句会などの文化団体などが一堂に会しました。

 早日渡神楽保存会は、プログラムの最初に登場し、「幣神添」(へいかんずい=高千穂地区では、ひかんぜ)の舞いを披露、喝采を浴びました。

 演目を終えた木村俊一会長は「これ(北方文化まつり)を契機に、北方地区の文化活動さらに盛んになることを願いたいです。私たち早日渡神楽保存会も微力ながら、みんなと力を合わせ、頑張っていきたいと思います」と、意気込みを語りました。