海の文化「離島 島野浦西国三十三ヶ所観音様巡り」保存会

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【海の文化「離島 島野浦西国三十三ヶ所観音様巡り」保存会】(会長:岩田 末幸)

 延岡市の島野浦(島浦町)は、人口1100人の離島です。島の産業は100%水産業に依存しておりますが、近年の沿岸漁業の衰退による高齢化・過疎化により、地域が低迷していることから、島の自然と文化遺産を活かした体験型観光に取り組むことで、「活力ある島づくり」を図ることを目的に設立したのが、海の文化「離島 島野浦西国三十三ケ所観音様巡り」保存会です。

 島野浦には遠見場山(とんばやま、標高186m)を頂点とする尾根伝いに三十三体の観音様が祀られています。天保12年(1841)、近畿6府県と岐阜県にある「西国三十三ケ所」を模して島野浦霊場としてつくられたもので、それぞれ本尊のあるお寺と寄進者の名前が刻まれています。

 平成24年度は、島の文化遺産である三十三体の石の観音様の保存と、山道15kmの整備を行いました。

 また、「遠見場山トレッキング&観音様巡り」では、年間約600人が訪れ、保存会スタッフによるガイドを実施しました。また、延岡商工会議所と連携した「ひむかのくに・えんぱく 延岡感動体験泊覧会」では、新たに「島野浦の路地裏歩きと郷土料理体験」を企画して、参加者にも大変好評でした。

 11月には、延岡市制施行80周年記念行事4DAYマーチ「北浦・島浦ウォーキング大会」が開催され、島野浦に上陸した112名が秋の山歩きを楽しみました。保存会では、みかん、お茶、ぜんざいのお接待で、参加者をおもてなししました。

 また、島野浦の歴史講演会の開催、ガイドボランティア養成講座の開催、島野浦の歌入り絵はがきの制作に取り組みました。

結城代表は「『オール延岡人 市民みんなでスクラム組んで!!いっしょにやっちみろや!!文化遺産を活かした観光振興・地域活性化実行委員会』との連携と、延岡商工会議所の協力により、漁業者を中心に取り組んだ活動が、気が付けば“島民の美化意識”を目覚めさせたようです。この小さな一歩が文化遺産の保護、観光の振興、地域の活性化につながるよに務めたい考えています」と話しています。