杉の子伝統文化子供教室

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【杉の子伝統文化子供教室】(代表:木本一成)

 旭小学校区の園児・児童を対象に「あさひ伝統こども教室」として、平成16年に誕生、団体事務局を杉の子保育園に置いています。

 「郷土芸能や伝承遊び、郷土の食文化などを実際に体験させ、郷土愛を育むために情操豊かな子供の育成を願う」というのが趣旨。

 平成23年からは、同保育園児と卒園者を対象とした「杉の子伝統文化子供教室」に改めました。郷土芸能は発足当時から「団七踊り」を実施してきましたが、団七踊りと並行して「西南戦争和田越の戦い音頭」(作:吉田時雄氏)と踊りにも取り組むことになりました。

 延岡は西南戦争の戦場の一つで、明治10年(1877)8月15日、延岡市街北部の和田越が最後の決戦地となりました。官軍兵士5万人と西郷隆盛率いる薩軍兵士3500人が激突、数百人の若い兵士が死傷しました。

 同保育園は和田越に近いこともあり、子供たちに西南戦争のことを少しでも知ってもらおうと、この音頭と踊りを伝承していくことになりました。

 毎年8月15日、延岡西南役会主催の西南戦争和田越の戦い戦没者慰霊祭が「和田越決戦之地」碑前で行われており、平成23年の慰霊祭で初めて同教室の子供たちが音頭を披露しました。
 さらに平成24年の慰霊祭では、音頭だけでなく踊りも披露されました。振り付けは延岡西南役会会員の甲斐喜久子さんが担当、衣装は杉の子保育園の職員が作りました。

 子供たちが整列して「西南の役和田越の戦い音頭」を「ばんば太鼓」に合せて合唱する中、薩軍と官軍の兵士に扮した子供たちが踊り、慰霊祭参加者や見物者から大きな拍手が送られました。

 その後も園児と高齢者が毎月1回集う「ふれあい会」や、11月の「富美山地区秋祭り」でも音頭と踊りを披露するなど、地区住民との福祉・文化の交流を深めています。

 同教室の事務を担当している一瀬千恵さんは「今後は音頭や踊りを絵本とか紙芝居にしていけたらいいと思います」と夢を膨らませています。

 同教室では、これまで「注連縄作り」「凧作り」「コンニャク作り」「豆腐作り」など伝承遊びや食文化についても学んできましたが、内容を変えるなどして、引き続き実践していくことにしています。